【閲覧注意】村にあったオヒツギシのお話

photo credit: Standing Stones via photopin (license)


【閲覧注意】村にあったオヒツギシのお話
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1432474195/

1: 名無しさん@おーぷん
オヒツギシ、漢字で書くと御棺石らしい。
当時の俺はそんなこと知らんガキだったので、オヒツギシという音だけでそれを認識してた。
俺の出身は、FKSM県の今はKTKT市に吸収されてしまった某村なんだが、そこのIID山手前の行き止まりの部落から
ちょっと廃炭鉱の方に入ったところにオヒツギシは鎮座していた。
あ、一応注意しておくけど、これは落ちもない胸糞悪い話だから閲覧注意ね。






2: 名無しさん@おーぷん
オヒツギシは自然石にしてはかなり整った直方体で、下駄の歯みたいな二本の石柱の上に乗ってた。
後から知ったことだが、オヒツギシはその名前が表す通り、棺だったそうだ。
鬼の。
でも、そんなこと知らんガキからすると、オヒツギシは格好のランドマークで、
夏はかけっこの目的地、冬はショートスキーの目的地にしてしょっちゅう遊びに行ってた。
親の世代は気にしてなかったけど、じいちゃんばあちゃんの世代はオヒツギシを恐れてて
俺らが頻繁にオヒツギシへ行くのを知るといい顔をしなかった。


3: 名無しさん@おーぷん
見てるぞ


4: 名無しさん@おーぷん
なんでも、オヒツギシは葦名氏の開祖佐原十郎義連が、源頼朝に領地を貰ってこっちにやってきた時
地元を荒らす鬼を退治して封じ込めたものらしい。
まぁ、多分征服者としての佐原氏が地元の勢力を駆逐して、その供養の為にでも建てたものなんだろう。
信心深いお年寄りは、オヒツギシを粗略に扱うと祟りがあると信じてて
俺らガキがオヒツギシに悪さしないかと心配してたらしい。


5: 名無しさん@おーぷん
まぁ、当然そんなことを聞いたら俺らは恐れるどころか逆に好奇心をそそられるわけで
いつの間にかオヒツギシの秘密を暴こうみたいな話になっていた。
先にも書いた通り、オヒツギシは二本の石柱の上に乗ってて、まるで下駄みたいな外観をしている。
だから、歯と歯の間、オヒツギシの下には地面との間に空間が開いていて、まずはそこを調べようという事になった。


6: 名無しさん@おーぷん
小5ぐらいの頃のだったかかな、ある日、近所の悪ガキ3人でオヒツギシへ行って、
地面との隙間に入ろうとしたけど案外隙間が狭くて入れなかった。
そこで、次はスコップを持ってきて、土をちょっと掘って中の方に入ってみようということになった。
土は思いの外柔らかくて、ザクザク掘れて、あっという間に子供なら入り込めるぐらいの大きさになった。


7: 名無しさん@おーぷん
悪友のKが中に入ってみるとオヒツギシと地面の間に、たくさん樹の枝がつっかえ棒のように立てられてるのを見つけたらしい。
気持ち悪いと言って、Kはすぐに隙間から出てきた。
それに興味を引かれたのか、今度はYが中に入っていった。
Kは気分転換のためか、オヒツギシによじ登って上に立った。


8: 名無しさん@おーぷん
福島県 喜多方市 飯豊山


9: 名無しさん@おーぷん
>>8
特定早い><


10: 名無しさん@おーぷん
見てるぞぃ


11: 名無しさん@おーぷん
芦名盛氏?


23: 名無しさん@おーぷん
>>11
葦名盛氏のご先祖様由来のものだよ。


12: 名無しさん@おーぷん
すると、俺らが土を掘って地盤が均衡を失ったためか、オヒツギシが急に真ん中から割れて、Yが下敷きになってしまった。
Kもオヒツギシから転げ落ち、パニクる俺達。オヒツギシの下にいるYのうめき声を聞いて更にパニックになってしまった。
石を持ち上げようにも子どもの力ではびくともせず、俺達は急いで自転車に乗って最寄りの部落まで大人を呼びに行った。


13: 名無しさん@おーぷん
でかいの想像してたけど意外とちっちゃいのか


14: 名無しさん@おーぷん
大人も駆けつけて何とかYを助け出そうとしたけど、石はやはりびくともせず、そのうちYはうんともすんとも言わなくなってしまった。
結局、大人が警察に通報し、警察がどこからかショベルカーを持ってきて、オヒツギシはやっと持ち上げられ、Yの遺体は搬送された。
最後はずっと、現場は青いビニールシートに覆われていたため、俺らはYを見ることが出来なかった。


15: 名無しさん@おーぷん
その後俺らは当然烈火の如く怒られ、俺はしばらく座敷牢に軟禁され、巫女さんだかなんだかが毎日来て俺の前でひたすらお祓いをしていた。
そのせいでYのお葬式には出られず、それが今でも悔やまれる。
座敷牢から出た後は、同じく軟禁されていたらしいKと一緒にYの家に謝りに行った。
Yの両親は心ここにあらず状態で反応が薄く、Yの祖父には睨まれたがそれだけで終わった。
どうやらうちが村の領主の家系だったので、Yの家は俺に強く物を言えなかったらしい(これは後で聞いた話だけど)
俺とKは罪悪感に耐えかねて、度々Yの家の仏壇に手を合わせに行ったけど、
ご両親にやんわりともう来ないでくれと言われて、Yの家には行かなくなってしまった。


16: 名無しさん@おーぷん
意気消沈して、俺とKは学校でもすっかり大人しくなってしまって、痛ましい事故だったと俺らを慰めてくれる人もいたけど
でも、俺とKはなんで死んだのが自分じゃなくてYだったのか、もっと上手くやれば助けられたんじゃないか
いやいやむしろそもそもあんな事しなければよかったとずっと後悔し続けてた。


17: 名無しさん@おーぷん
中学を出ると、俺もKも町の高校に下宿して通うようになって村を出た。
大学は東京で、就職も東京で、村に帰ることはほとんどなくなった。
それが、去年のお盆、いつも仕事がクソ忙しくてお盆に帰ることなんて無かったのに
たまたま休みができて、他にやることもなかったので帰省しようと思い立った。
それで、今回はあれ以来行ってなかったYの家とオヒツギシに行って、Yをもう一度供養しようと思った。


18: 名無しさん@おーぷん
実家に帰って荷物をおいて、親との話もそこそこにYの家に行くと、なんとYの家にはKがいた。
Kもたまたまお盆の休みを利用してYに手を合わせに来ていたらしい。
俺らは偶然の再開に感じるところがあって、お花とYが好きだったお菓子を手に共にオヒツギシへ向かった。
地元の人にはオヒツギシのその後を全然聞いてなかったし、その話を敢えて俺らにする人もいなかったので
今はどうなっているのは知らなかったし、実に20年ぶりぐらいのオヒツギシだった。


19: 名無しさん@おーぷん
そして俺らがオヒツギシにつくと、そこには何もなかった。
俺らはびっくりして、自分たちの記憶違いかと思い、必死でオヒツギシを探した。
でもなかった。困った俺達は、最寄りの部落へ行って、畑仕事してたおじいさんにオヒツギシがどこにあるのか聞いた。
すると、随分前に子供が下敷きになる事故が起きて、オヒツギシは子供を搬出するときに動かしてそのまま撤去してしまったということらしい。
俺らは知らなかった。20年もずっとそのことを知らなかった。
俺らの胸に、またYに対する後悔の念がこみ上げてきて、泣きながら私達がその時の子供ですと言うと、
おじいさんはその時Yの救出を手伝ってくれた人だという。
おじいさんに感謝して、オヒツギシがあった場所へ案内してもらい、一緒にお供えをして手を合わせてきた。


20: 名無しさん@おーぷん
今年のお彼岸も、休みが取れれば行くつもりだったけど、それはかなわなかったのでお盆は意地でもまた手を合わせに行くつもりだ。
Kとはそれ以来また連絡を取るようになって、独身の俺と違って、子供のいるKにとっては、
Yを失ったYのご両親に対してまた別の感慨があるみたいだ。
話はこれで終わりで、何の落ちもない救われない話だけど、この罪の念を一生抱えて生きていく俺の話を誰かに聞いて欲しくて書いた。


24: 名無しさん@おーぷん
Yのかぁちゃんおまえのこと恨んでるだろうなぁ


25: 名無しさん@おーぷん
>>24
だろうね。本当にすまないと思っている。
去年尋ねた時は、Yの弟夫婦と孫と同居してて、幸せそうだったけど
その幸せがもっと大きかったかもしれない可能性を俺が奪ったんだな。


26: (#´Д`)ペッ◆9GsWtWBAHo
めっちゃチビった…(涙)



読んでないけど


27: 名無しさん@おーぷん
>>26
多分期待してるようなオカルトな話じゃない。


28: 名無しさん@おーぷん
正直Y家には二度と行かない方がいいと思うんだが
俺なら何を捨ててもお前を殺してしまう


29: 名無しさん@おーぷん
>>28
そうだな、オヒツギシだけに行くことにするわ。


30: 名無しさん@おーぷん
中に何が入ってたとかは分からないのかな
ミイラとか無かったのかなぁ


32: 名無しさん@おーぷん
>>30
チラッとそういう好奇心も湧かないでもないけど、正直俺の中ではそういう方向の思考にはブレーキがかかってしまう。


31: 名無しさん@おーぷん
ホントにすまないと思ってたらこんなとこに面白おかしく書かないよなぁ
それも特定されるように
おまえ、なんか企んでるよね?
よんだやつに何かしようとしてね?


33: 名無しさん@おーぷん
>>31
???
どういうこと?


34: 名無しさん@おーぷん
>>31
>>33
    呪      い


36: 名無しさん@おーぷん
>>34
本文読んでもらえればわかるけど、呪的な要素は一切ないよ。


35: 名無しさん@おーぷん
これ読んだやつ
信じるも信じないも勝手だけど
塩と日本酒用意して
舐めといたほうがいい
酒ないやつは水に米入れてそれの上澄みを
ちょっとやばいね


37: 名無しさん@おーぷん
>>35
え?なにかオカルト的な要素あった?


38: 名無しさん@おーぷん
そういえばスレタイトルに(画像も無いのに?)わざわざ【閲覧注意】て書いてた

これは何?


39: 名無しさん@おーぷん
>>38
何の落ちもなく救いもない話だからだよ。>>1で書いてるよ。


40: 名無しさん@おーぷん
産業


41: 名無しさん@おーぷん
>>40
子供の時
馬鹿なことをして
取り返しの付かないことをしてしまった


42: 名無しさん@おーぷん
明日の2時
今日の夜中っていったほうがいいか
とりあえず何かあっても絶対に起きるな
目を開けるな
念仏知ってるやつはとりあえず唱えとけ
効くかどうかしらんが
いいか
絶対に目を開けるなよ


43: 名無しさん@おーぷん
>>42
そういう不謹慎な煽りはやめてくれないか。
全くそういう路線の話ではない。


44: 名無しさん@おーぷん
地元近い
怖い


45: 名無しさん@おーぷん
>>44
おお近いのか。
あれから思うんだけどさ、郡山の三森峠と中山峠の間に御霊櫃峠ってあるでしょ?
あれと何か関係があるんじゃないかって思うんだよ。
なんかそれっぽい話し聞いたことある?


46: 名無しさん@おーぷん
おう続きあくしろよ


47: 名無しさん@おーぷん
>>46
終わってるって。


48: しろゆき◆n...N.....
不謹慎な煽りが居るな


50: 名無しさん@おーぷん
>>48
うん、まぁ、もし本当に呪いとかバチとかあるんだとしたら、
それは面白おかしく尻馬に乗って人を脅す奴のところに行くと思うよ。


54: 名無しさん@おーぷん
その辺の心霊スポット行ってたけどわからんな


55: 3D梨&しろゆき◆n...N.....
>>50
だよな


58: 名無しさん@おーぷん
>>54
三森峠の旧道は有名だよね。
俺はオヒツギシの一件以来そういう場所には全く行かなくなったけど。


59: 名無しさん@おーぷん
特にオカルトな要素は無いのか
不謹慎だがちょっと残念


60: 名無しさん@おーぷん
>>59
まぁ、俺の作り話だからね。
オカルト的な要素が思いつかなかった。


61: 名無しさん@おーぷん
>>60
どうやら本当に死にたいらしいな


62: 名無しさん@おーぷん
>>61
オカルト要素を混ぜたバージョンも書いてみたいんだけど、どうしてもリアリティにかけてしまうんだよなあ。
上手いこと呪いとか掛け合わせる人はすごいと思うよ~
俺が得意なのは地理と歴史だから、そこら辺は上手く絡められるんだけどねえ。


63: 名無しさん@おーぷん
ワロタ
上手いな


64: 名無しさん@おーぷん
>>63
ありがとう。
こうやって時々プロットを晒して小説書いてるものです。


65: 名無しさん@おーぷん
釣られたww


66: 名無しさん@おーぷん
>>65
ごめんね、次やるときは最初に
※創作です
って書いておくわ。


67: 名無しさん@おーぷん
まとめられてた


68: 名無しさん@おーぷん
>>67
もう?早っ!
ソニック速報かあ。
創作ですってコメント欄に書いてくるわ・・・


69: 名無しさん@おーぷん
マジキチが何人かいてワロタ
上手い釣り乙


70: 名無しさん@おーぷん
>>69
偽霊感の多いことよ・・・


71: 名無しさん@おーぷん
>>70
自分が特別な存在だと思いたいのだろうww
と煽り気味な文を書いておくぜよ


72: 名無しさん@おーぷん
>>71
彼らを釣るつもりなんか全くなかったんだけど、勝手に自爆してったねw


73: 名無しさん@おーぷん
次があるなら、このスタイルのままで自然に文章さらしてほしいもんだ
釣り宣言まで信じてたw


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