月を見る時は桂男に気をつけろ!!

photo credit: Several Nights Ago via photopin (license)

今夜は満月


今夜は月がいつもより大きく見えるスーパームーンです。

満月の日は問題無いらしいのですが、普段の月見はほどほどにしないと月に住んでいる桂男から手招きされてしまいますよ。

桂男は超絶美男子なので女の子は注意してください。
招かれたものは寿命が縮んでしまうそうです。


桂男とは


桂男については中国で唐代に編まれた『酉陽雑俎』に書かれております。
桂男は呉剛という名前の人間で、仙法を学んだ罪で月にある月宮殿という大宮殿で500丈(約1500メートル)もの高さの桂の木をきっているそうです。


日本でも有名な桂男


桂男の伝説は日本にも古くから伝わっており、万葉集や伊勢物語のなかでも詠まれております。
桂男のことを美男の慣用句として使っているようです。

絵本百物語より


上の画像は江戸時代の奇談集『絵本百物語』に描かれている桂男の姿です。

「月の中に隅あり。俗に桂男という。久しく見る時は、手を出して見る物を招く。招かるる者、命ちぢまるといい伝う。」などとあり、「見るたびに 延びぬ年こそうたてけり 人のいのちを月はかかねど」という歌があるとして紹介されております。



絵本百物語に描かれている桂男は人間というよりも雲の化身のような姿になっています。
学んだ仙法を使って姿を変えているのでしょうか。
仙法を学んだ罪で1500メートルもの桂の木をきらされているので、人間の姿ではとても達成できない仕事なのかもしれません。伐った桂の木は大宮殿の建材として使用されるのでしょうか。
とても終わりそうもない大仕事を押し付けられて、仲間が欲しくて呼んでいるのかもしれませんね。






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